北見地区吹奏楽連盟が主催するクリニックで初めての試みとして、連盟役員による新任指導者向けの講座が開催されました。2日間のクリニックの中のわずか2時間30分のコマを3人で分担したのですが、僕の受け持ちは「演奏会や大会参加に向けての諸注意」というお題でおよそ15分ぐらい担当しました。
「演奏会や大会参加に向けての諸注意」
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とある中学校吹奏楽部の定期演奏会当日のお昼のことです。その中学のある吹奏楽部員の母親に会ったのですが, 「吹奏楽部で,今日は何かあるのですか?」 ですって・・・・・。おそらく,指導者はプリント等で連絡してあるのでしょうが,この場合は伝わっていなかったのです。特殊な例だとは思います。 |
私は,バスに乗って出発する時の集合時刻を出発時刻の数分前を集合時刻にしていました。さすがに遅刻する児童は,ゼロでした。・・・普通は30分前とかに設定するのでしょうね。 そんな中で,集まったときに必ず実行することは,服装(靴を含む)の確認と健康チェックです。 |
私は日常的に楽器や練習場所に関わる全ての事柄を児童自身が全てやるようにしていました。大きくて重い楽器の移動は,児童にはとても大変ですが、練習場(3階)から1階の玄関までティンパニやバスドラム,そしてチューバを移動させる時もそれぞれ児童数人が力を合わせるようにしていました。 |
フェスティバルやコンクールでは,演奏予想時刻を連絡します。自分の子どもの演奏だけでなく,たくさんの団体を聞いて欲しいのですが,そうなるのには時間がかかります。様々な子どもたちの演奏を面白いと思ってくださって,自分の子どもが出演していなくても観客となってくださる音楽ファンを少しでも増やしていきたいものです。 |
演奏の瞬間だけにしか目が行っていない指導者はたくさんいるようです。そういう指導者の演奏は,貧弱です。児童生徒の様々な能力の総合的な発揮が演奏なのですから,舞台上だけをなんとかしようと思っても,それは無理です。演奏に直接関わらないと思われる事柄もきちんと出来るようになっている子どもが素晴らしい音楽を演奏することが可能になります。その条件の一つとして,きちんと帰宅するということも大切になります。 |
札幌でのコンクールに何回か参加しましたが,私は入場券をいつも90枚程販売していました。会場まで5時間以上かかる場所での演奏に部員数の2倍以上の観客を動員したということです。これも最初からたくさんの観客を動員出来ていたわけではありません。日頃の宣伝活動の成果だと思っています。 |
扱うのに手間がかかるので面倒な仕事ですが,確実に取り扱います。この部分をきちんとしておかないと,会場内禁止事項を無視してビデオカメラ等を持ち込む父母が出てしまうのではないかと思います。 |
行ってみようかなと保護者に思わせるための材料の一つです。 |
北見市民会館のように駐車場がほとんどない会場もありますので,そのような場合には案内が必要です。 |
コンクールの運営に関わっていると,この部分を全く連絡していない学校があるのに驚かされます。平然と食べ物や飲み物を取っている観客がいたり,どうどうとビデオカメラで撮影し始めたりする人がいます。 |
ユニフォームを着ているとどれが自分の子どもかを見つけづらいと思っているのでしょうか。中には,突飛なヘアースタイルをしてくる子がいたりしたこともあります。指揮をしながら,その子の髪の毛が揺れるのが気になって気になって・・・集中できませんでした。 |
単にパートごとに整列するのではなく,それぞれの舞台座席にどういうコースで入場していくのかも考えさせます。 |
指揮者やスタッフがあれこれいつまでも動き回っているのは,見苦しいものです。演奏への集中力が欠けてしまいます。 |
指導者やスタッフがあたふた動き回って準備しているのに,プレーヤーはただただ立っているだけという姿を見ることがあります。子どもが自分でいろいろやるようにするべきです。 |
普段使っている譜面台と使い方が違う物の時もあり,調整が難しいこともあるのですが,少なくても譜面台の向きだけは,必要であれば児童自身で整えさせます。 |
練習の中で,パイプ椅子を使って座り方の確認をしておく必要があります。ちなみに私は,日常的にパイプ椅子を使った練習をしていました。 |
私が指導していたバンドで,コンクールの舞台演奏直前に客席の親を見つけて手で合図をした4年生がいました。(軽く手を挙げただけでしたけど)はずかしい・・・。 |
だらだらと立ち上がることの無いように,練習しておく必要があります。 |
指揮者の上着のボタンを留めていないと,指揮中に上着の裾がバタバタと音楽の流れに関係なく動きます。とても目障りで音楽の流れを阻害します。 |
HISASHI HIRAIDE 2010.5.8